朝鮮戦争を週単位で再現する一週戦棋

SGS Korean Warは、1950年6月から1953年5月まで続いた朝鮮戦争を、1ターンが1週間という単位で扱うシミュレーションです。地図は中国・ソ連との国境から朝鮮半島南端、対馬海峡・日本側までを網羅し、半島のあらゆる地形が表現されています。雨や雪で地図の見た目が変わり、その影響が軍事作戦に反映される天候モデルも搭載されています。

陸戦は連隊単位が基本で、装甲大隊や国連軍の分遣隊、パルチザンといった小さな単位も登場します。空軍は飛行隊単位、海軍は特遣部隊レベルに抽象化されていて、主に兵站と海上支援の役割を担います。塹壕・地雷原・司令部・兵站拠点・車両・工業施設といった要素も多く用意されており、戦線の構築から戦略爆撃まで幅広く扱えます。

2人でぶつかる陣営の性質

1人が北朝鮮・中国共産軍(ソ連の支援つき)、もう1人が国連軍(韓国・国連・英連邦・アメリカ軍)を担当します。共産側は序盤の陸軍兵力と、後から加わる中国軍の増援が大きく、戦争終盤にミグが現れれば空軍の力も増します。対して国連側は序盤、朝鮮半島南部での侵攻を耐え忍びつつ、アメリカの増援を待つ立場です。航空優位と経済力で兵力の少なさを補う構図になります。

陸と空の戦闘だけでなく、政治・外交もプレイの一部です。カードによる政治・外交処理やイベントの発生で局面が動きます。国連側にとって中国の介入時期はほぼ確実ながら日付が読めない要素であり、軍事作戦だけでなく政治判断(マッカーサーの指揮官留任の可否など)や外交判断(中華民国の支援を受け入れるかなど)にも影響します。共産側はソ連支援の規模と目立たせ方、毛沢東の関与度合いを手にしています。エピソードによっては、朝鮮側の準備状況、米空軍の投入、38度線沿いの強化学など、戦争勃発時の条件を設定できるものもあります。

開始前に知っておきたいこと

本編の大規模キャンペーンは150ターンで全体をカバーしますが、短いシナリオなら3〜4ターンで完結します。長さは数時間からフル戦争で100時間超まで幅があります。手近な入口としては、1950年夏の釜山防衛圏での北朝鮮の最終攻撃を扱う4ターンのシナリオ、仁川上陸とソウル解放を扱う4ターンのシナリオ、長津湖の戦いを扱う3ターンのシナリオなどがあります。キャンペーンとしては、初動の侵攻12ターン、釜山防衛圏9ターン、国連軍の反転攻勢16ターン、中国介入25ターン、1951年・1952年の戦役、そして全体を扱う150ターンのものが用意されています。

手番制でPvPに対応し、単人プレイも可能、Remote Play Togetherにも対応しています。どちらか一方に明確な有利はない設計です。ただし1951年以降は戦線が要塞化された線で長期膠着するため、突破と兵站、補充、部隊のローテーションをどう回すかが勝敗を分けます。

スクリーンショット

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