AI War: Fleet Commandでは、協力プレイの1セッションが、惑星同士がつながる銀河を舞台にしたキャンペーンへと発展します。あなたと最大7人の仲間は、宇宙の大半をすでに支配する2つの機械帝国に立ち向かう、小さな人類レジスタンスを指揮します。オンラインまたはLANで協力し、機械側がすべての人類側ホーム司令ステーションを失わせる前に、AIの2つの本拠地司令ステーションを破壊することが共通の目標です。仲間同士で競うモードはなく、短時間の対戦以上の取り組みが求められます。
仲間と共有するのは戦争、ミッションの集合ではない
キャンペーンごとに、ワームホールで結ばれた惑星のマップが生成されます。惑星には資源、艦船、防衛設備、技術などがあり、敵の本拠地2つもそのネットワークのどこかに存在します。開始時に、各人類側プレイヤーは1つ以上の本拠地惑星を選べます。惑星に設置した司令ステーションは周辺の星系を支え、その地域における人類側の拠点となります。仲間たちは同じ銀河に参加して、同じ勝利条件を目指します。戦闘の合間に進める独立したストーリーキャンペーンはありません。
ゲームがキャラクタークラスや固定の担当を割り当てることはありません。プレイヤーは共有戦線の艦隊、惑星、防衛設備、情報を管理します。ある人は銀河マップを読んで偵察し、別の人は脅威にさらされた星系を見張ったり支援艦を建造したりできますが、その活動が特定の役割に固定されているわけではありません。どこで誰の貢献が重要になるかは、各自の本拠地の位置と刻々と変わるマップの状況で決まります。ユニットはプレイヤー間で移譲でき、開始後に仲間が参加したり終了前に退出したりしてもキャンペーンを続けられます。
本作はリアルタイムストラテジーですが、全プレイヤーが使える全体一時停止があります。クリックの速さに左右されにくく、グループで惑星レポートを読んだり、艦隊を確認したり、新しい情報を整理したりする間、シミュレーションを止められます。艦船には自動行動があり、まとめて管理することもできます。中心となる課題は、戦闘機一機ずつに命令を出すことではなく、広大な戦争全体を追うことです。
拡張は敵の注意を引く
多くのストラテジーゲームでは、惑星をもう1つ獲得するのは単純な利益です。本作では勢力拡大がレジスタンスを助けますが、特に重要なAI施設の破壊など一部の攻撃行動はAI進行度を上げます。これは機械帝国がどれだけ警戒しているかを表す指標です。キャンペーン内の別のイベントや設定も進行度に影響します。圧力が高まると、AIはより強力な攻撃波を送り、支配地域を増強できます。敵の中枢にたどり着く力をつけながら、その前に戦いを手に負えなくしないことが目標です。
この緊張感がキャンペーンの流れを形作ります。偵察、資源の確保、艦隊建造、危険にさらされた惑星の防衛、AIの外縁星系への攻撃を行き来します。惑星の占領で金属、結晶、エネルギー、艦船技術を得られれば、その後の進攻を支えられます。AI司令ステーションの破壊はその周辺の支援を弱める一方、AIの警戒を高めることもあります。こうした因果関係はAI進行度として記録されるため、艦船が帰還した後も、小規模な襲撃の影響が銀河全体に残る場合があります。
AIは、あらゆる星系を人間の帝国と取り合う相手としてではなく、異なる立場と優位性を持つ敵として作られています。圧倒的な支配力を持った状態で始まり、レジスタンスの行動に反応し、人類側が支配する惑星へ定期的に攻撃を仕掛けます。その反応はキャンペーン設定と戦争の現状で変わります。敵の行動も、ばらばらの戦闘ではなく長いキャンペーンの一部です。AIが外の状況をうかがっている間は銀河が静かに見えても、グループの頼みとする惑星が攻撃波の標的になると、急に慌ただしくなることがあります。
各自の本拠地司令ステーションが、それぞれの戦線における危機の基準です。AIにプレイヤーのホーム司令ステーションを破壊されると、そのプレイヤーのホームコアは、味方のホーム司令ステーションがある惑星に出現します。全プレイヤーがホーム司令ステーションを失うとレジスタンスの敗北です。一方の勝利条件は、AIの本拠地司令ステーションを2つ見つけて破壊すること。そこは厳重に守られており、単に次の惑星を占領するような目標ではありません。
基本の艦船と一風変わった技術を組み合わせる
基本の艦船は、なじみのある4つの役割を担います。戦闘機は安価で、射程は短めの攻撃艦です。爆撃機は重防御への攻撃に強く、フリゲートは強力な長距離ミサイルを撃ちますが、再装填に時間がかかります。偵察艦は敵の惑星に何があるかを明らかにします。これらはあくまで出発点です。銀河には追加の艦種が存在し、占領した施設から新設計の艦船や上位ランクの艦船が解放されることもあります。
それらの追加要素で、艦隊ができることも変わります。通常の防衛をすり抜ける艦、敵を無力化したり再利用したりする艦もあれば、装甲、火力、偵察、輸送、変則的な移動を支援する艦もあります。豊富な艦種は、以後のすべてのプレイで恒久的に解放されるユニットという意味ではありません。マップ、AIの種類、グループが選んだ設定によって変わる、そのキャンペーン内で使える技術です。たとえば高度な研究施設を占領するとチームの生産候補に艦種が追加され、工場では既存艦種の上位ランクを建造できる場合があります。
防衛にも同じ幅があります。司令ステーションは惑星と周辺を支え、宇宙ドックは艦船を建造します。砲台、機雷、力場などの防衛設備は、侵攻から星系を守ります。自動防衛や自動採掘に繰り返しの作業を任せられますが、建造メニューには判断の余地が多く残ります。小規模な襲撃、資源惑星の防衛、AI中枢への接近では、それぞれ異なる艦船や施設の組み合わせが必要になることがあります。
難易度もマップも1種類に固定されず、調整可能なキャンペーン設定があります。銀河は10~120惑星で構成でき、マップの配置やAIの性格によってルート、脅威、機会が変わります。戦闘を遅めにしたり速度を上げたりでき、ロビーでは敵の行動も設定できます。新しいマップシードで異なる配置を作れますし、AIの種類、追加艦船、各種設定によって次のキャンペーンの性格も変わります。
任意の拡張でキャンペーンの形が変わる
基本のゲームモードはConquestです。チームは自分たちの司令ステーションを失う前に、AIの本拠地司令ステーションを2つ破壊します。6つの任意拡張では、別のAIタイプ、ユニット、小規模勢力など、キャンペーンコンテンツが追加されます。Light of the Spireを有効にすると、制限時間を生き延びることが目的の別キャンペーンDefenderも選べます。敵の領土を進む代わりに、続く圧力に耐える形へと課題が変わります。拡張は個別の追加コンテンツなので、ホストが有効にしたものによってキャンペーンの内容が変わります。ホストが有効にした拡張は、キャンペーン開始前に全プレイヤーがインストールして利用できる状態にしておく必要があります。
マップ生成、敵の行動、使用可能な艦船、キャンペーン設定の組み合わせにより、何度も遊ぶ余地があります。同じ大枠の挑戦に再び取り組んでも、まったく同じ銀河にはなりません。その代わり、案内つきの物語を追うオリジナルミッション集ではなく、大規模な戦略サンドボックスが続きます。高まる機械側の圧力と、グループが踏破することになる銀河が戦争の緊張感を生みます。
長く、情報量の多いゲームセッション
AI Warは、1つのキャンペーンに戻ってくるグループ向けのゲームです。キャンペーンは通常数時間続き、ホストはマルチプレイキャンペーンを保存して再開できます。仲間は保存したセッションにホスト経由で再参加できます。短い試合をいくつも行う一晩よりも、続けて取り組むプロジェクトに合う構成です。序盤の選択が何を意味したのか、同じ戦争のずっと後になってわかることもあります。
画面は機能的で、情報が密集しています。映画のような場面を眺めるより、マップ、惑星の概要、艦船アイコン、メニュー、ステータス表示を見る時間が長くなります。情報量の多いインターフェースは理解するのに時間がかかり、銀河の状況を把握するまでに覚えることも多めです。チュートリアルとゲーム内の一時停止を使えば自分のペースで学べます。人類が機械帝国に立ち向かうレジスタンスまで追い込まれたという、暗いSFの設定があり、控えめなビジュアルの雰囲気は宇宙背景、ユニット同士の衝突、音楽に委ねられています。
AI Warは仲間に合う?
AI War: Fleet Commandは、インターネットまたはローカルネットワークを介した2~8人の協力キャンペーンに対応しています。ローカルネットワークで遊ぶ場合はLAN協力プレイを利用できます。1人がロビーをホストし、ほかのプレイヤーが同じキャンペーンに参加します。クロスプラットフォームマルチプレイに対応し、Windows、macOS、Linux版がありますが、対応するOSの組み合わせは明示されていません。マルチプレイにはインターネットまたはLANが必要です。敵は2つのAI帝国なので、対戦相手となる人間チームを探す必要はありません。
仲間と戦略上の課題に取り組み、大きなマップを理解し、停止や再開をしながらキャンペーンを進めたいグループに向いています。AIの圧力により進攻には結果が伴い、艦隊の種類は次のキャンペーンに違いをもたらします。短時間のアクション対戦、一本道の物語、すべての選択肢をその場で説明するシンプルな画面を望むグループには、長さと複雑さが壁になるかもしれません。これは複数の戦闘をまたいでレジスタンスを一緒に築き、戦争が進む中で銀河の仕組みを理解していく協力プレイです。