『Trine 2: Complete Story』は、最大2人の友達と一緒に、全キャンペーンをオンラインまたは同じ画面で遊べます。全20ステージには、横スクロールの足場アクション、軽めの戦闘、いくつもの解き方がある物理パズルが詰まっています。オンラインは最大3人まで。ローカル協力プレイにはゲームパッドが便利です。Windowsではキーボードとマウスを複数人で使う方法もありますが、実験的な対応です。

3人の英雄が仕掛ける動くパズル

魔法のアーティファクトによって、魔法使いのアマデウス、騎士のポンティウス、盗賊のゾヤが集まります。3人の能力が、道のりにあるものを物理的な小問題へと変えていきます。穴を飛び越えるだけでなく、アマデウスが箱と板を出して橋を作ったり、ゾヤが木の梁にフックをかけて振り子のように渡ったり、ポンティウスが盾を足場にしたり水流をはね返したりできます。英雄たちが動かす、凍らせる、持ち上げる、止める、壊すものに、周囲の世界も反応します。

ピンク色の木々と黒いつるの下、苔むした柱の上でスケルトンに立ち向かうゾヤとポンティウス。

1人で遊ぶときは、別の道具が必要になったら英雄を切り替えます。協力プレイでは、友達がそれぞれ別の英雄を同時に操作できます。魔法使いが箱を浮かせ、その間に盗賊がロープにつかまり、騎士が敵を寄せつけない、といった連携も可能です。障害物ごとに決まった答えが一つあるわけではありません。箱は階段や橋になり、盾は水を別の方向へ流し、矢でゴブリンを凍らせたり道を照らしたりできます。板をうまく置けば、グループ全員で穴を越えられます。アマデウスは敵を高く持ち上げて檻に入れられますし、カイトシールドを使えば谷の向こうまで滑空できます。重力の泡は範囲内の時間を遅くし、動く物や危険のタイミングを変えます。見た目どおりの道筋は数ある方法の一つにすぎず、同じ部屋でも次に訪れたときは別の能力の組み合わせを試せます。

この自由度が協力プレイの個性になる一方で、パズルの手応えも変えます。アマデウスが出した物を使えば、仕掛けの一部を飛ばせることがあります。反対に、フックをかける場所やポンティウスの盾を使う道では、別の英雄の能力がより重要になります。各プレイヤーに一つずつ決まった役割を押しつけるパズルはありません。物理的な解き方をあれこれ試すのが好きなグループには、工夫の余地があります。一つの仕組みを正しく使わせるタイプのパズルを好むなら、解法が自由すぎたり、バランスが取れていないと感じたりする場面もあるでしょう。

物語をまとめて楽しめる完全版

Complete Storyでは、『Trine 2』本編と拡張パック『Goblin Menace』が、全20ステージのキャンペーンとしてまとまっています。森や遺跡、危険な海辺の城、燃えさかる砂漠、雪山を進み、最後には巨大なワームが待ち受けます。秘密のステージ「Dwarven Caverns」も20ステージの合計に含まれています。『Goblin Menace』の宝箱をすべて見つけると解放されます。拡張パックはメニューに項目が増えるだけではありません。同じ旅の中に新しい場所、敵、危険、パズルの仕掛けを加えます。

赤く照らされた砂漠の遺跡で、光る石の足場に立つポンティウスの前に巨大な節のある怪物が迫る。

多くのステージでは、足場や障害物を越えながら左から右へ進み、パズルの合間に短い戦闘が入ります。火、水、重力、魔法は物や敵に作用するため、少し位置を変えるだけで道が開くこともあります。アマデウスは物を段差の上へ運んだり、友達を乗せた箱を持ち上げたりできます。ゾヤは木の面にフックをかけて揺れながら渡ります。ポンティウスは攻撃を防ぎ、力で壊れやすい障害物を砕きます。能力を組み合わせて、ゴブリンを凍らせる、浮いている怪物を閉じ込める、水に足場を浮かべる、水流を植物へ向ける、といったこともできます。

おとぎ話の雰囲気はアクションのすぐそばにあります。緑の葉と小川に包まれた場所の次には、いばらの遺跡、炎、鎖、敵が待つことも。物語は表情の違う場所を巡り、語りの入る場面やキャラクターの会話が軽やかな調子を保ちます。アリ・プルッキネンの音楽が移り変わる景色をつなぎます。ボスや環境の危険が穏やかな足場アクションを中断しても、全体としては暗いファンタジーより、色彩豊かな絵本のような冒険です。同じ仕組みも風景によって印象が変わります。日差しの中、小川の上をロープで渡るのと、鎖だらけの遺跡を登るのや、暑く狭いトンネルを抜けるのは別の体験です。場所が変わっても、見慣れた3人と物理の道具が旅の軸になります。

オンラインと同じ画面での協力

プレイ人数は1~3人で、キャンペーン全体をオンラインでもローカルでも一緒に進められます。オンラインでは1人がゲームをホストし、友達がゲーム内のマルチプレイメニューから参加します。標準の設定では、3人の英雄がそれぞれ違う道具を持ちます。ホストはUnlimited Characterモードを選べます。このモードでは複数人が同じ英雄を選べます。何人かがアマデウスの物体魔法やゾヤのロープを使いたいときには便利ですが、3人の能力を分けるいつもの形とは変わります。PC版にはマッチメイキングとテキストチャットもあります。SteamとEpicのアカウントを連携すると、両方のプラットフォーム間で友達を招待できます。

オンライン協力プレイは、Windows、Mac、Linuxの間でも遊べます。ただし全員が同じゲームバージョンを使う必要があります。多くのグループでは問題なく遊べますが、接続やロビーでつまずく場合もあります。ローカル協力では画面を分割せず、全員が同じ場面を見ます。Windows、Mac、Linuxのローカルプレイはゲームパッドに対応しています。キーボードとマウスを複数人で使う方法はWindowsのみの実験的な対応なので、ソファで遊ぶならゲームパッドのほうが確実です。Remote Play Togetherではローカルのプレイを友達に配信できますが、操作やロビーに問題が起きたことがあります。オンラインで遊ぶなら、ゲーム内でホストして参加する方法のほうが直接的です。

Mac版は32ビットのため、macOS 10.15以降では動きません。Steamは2024年に32ビットMacゲームと古いmacOSのサポートを終了したため、現在のMac版は古い選択肢で、新しいグループで確実に遊ぶ方法とは言いにくい状態です。Linuxのネイティブ版も旧版で、Ubuntu 12.04でテストされて以降、現在のディストリビューションでは継続的に検証されていません。SteamOSやSteam Deckでは、Proton経由のWindows版のほうがうまく動く場合があります。MacやLinuxの友達とキャンペーンを始める前に、互換性を確認してください。

スキル、秘密、もう一度遊ぶ楽しみ

旅の途中で集めた経験値を使うと、3人の英雄の新しいスキルが解放されます。移動や戦闘、環境への働きかけが広がり、後半の部屋では序盤より多くの手段を使えます。たとえばアマデウスは一度に出せる物の数を増やしたり、敵を持ち上げたりできます。ゾヤは新しい矢や道具を手に入れ、ポンティウスは戦闘を強化してハンマーを遠くへ飛ばせるようになります。友達がそれぞれ別の進行度を上げなければならない仕組みではなく、共有する冒険で使える道具が増えていきます。ジェムや隠し宝箱は、見えている道の上、下、裏側にある寄り道の先にあります。高い場所の秘密にはフックや魔法の足場、タイミングのいいジャンプが必要なことも。全部見つけようとすれば、出口を目指すだけの場合より時間がかかります。

ステージは、ばらばらのチャレンジ部屋ではなく、場所とパズルが続く旅として構成されています。ステージの合間に中断して、後日続きから遊べます。Game+やUnlimited Characterモードでは、同じ場面を別の形で楽しめます。実績や隠しアイテムも、隅々まで探したい友達向けの追加目標です。ペースはたいてい、登る、揺れて渡る、物を動かす、短く戦う、の繰り返しです。戦闘が中心のアクションゲームではありません。

難しさはパズルごとに変わります。序盤は道具を少しずつ紹介し、後半では危険と移動がより厳しい形で組み合わさります。難易度を調整して手強さを変えられますし、分かりやすい方法を試し尽くしたときはヒントも使えます。経験値の入った瓶や宝箱は、出口へ向かう道より正確なジャンプや難しい寄り道を求めることがあります。すべて集める目標は、物語を最後まで見るだけより手応えがあります。一方で、空間をどう読むかはプレイヤーに委ねられています。自分たちで答えを見つけるのは楽しいものの、すぐ解ける部屋もあれば、しばらく考える部屋もあります。

ステージの区切りが分かりやすく、旅の次の区間を続けて遊べます。部屋を抜けてチェックポイントを越えたら、新しい景色へ進みます。どこでもセーブできるので、本編、拡張パック、任意の秘密ステージを含むキャンペーンも短い時間に分けて進められます。Game+や隠しアイテムが、同じ場所を訪れる理由になります。いちばんの再プレイ要素は、別の英雄や異なる人数で物理パズルを解き直すこと。キャンペーンがまったく別の道筋に変わるわけではありません。

動き、物、キャラクターの能力を活かすキャンペーンを友達と遊びたいなら、『Trine 2: Complete Story』が候補になります。2人でも3人でも、オンラインでも同じ画面でも遊べて、完全版には全20ステージが入っています。ローカルプレイはゲームパッドが手軽です。オンラインではホストや参加の機能を使えます。アカウントを連携すればSteamとEpicの間で招待できます。おとぎ話のような横スクロールアクションに、本格的なパズル部屋と頻繁な戦闘が混ざっています。解法が一つに決まったパズルゲームでも、戦闘が深いアクションゲームでもありません。

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