E.Y.E: Divine Cybermancyでは、最大3人のフレンドと広大な一人称視点のキャンペーンを進められます。大人数向けには、キャンペーンとは別のオンライン協力ミッションもあります。プレイヤーはサイバネティック強化を受けたエージェントとなり、敵対する派閥や陰謀、人ならざる脅威の間に巻き込まれます。銃撃戦にハッキング、超能力、ステルス、RPG要素が重なり、任務は正面からの撃ち合いから一風変わった展開へと変わることも。野心的な作品ですが、内容はつかみにくく、学ぶことも多く、自宅でのホストには独特の難しさがあります。馴染みのないシステムのつながりを見つけるのが好きなグループなら、この奇妙な組み合わせを楽しめるかもしれません。

利害がぶつかるキャンペーン

失敗に終わった任務のあと、あなたは秘密組織Secreta Secretorumの武装部門、E.Y.Eの一員として目を覚まします。組織は複数の世界を支配する連合体、連邦を弱体化させようとしていますが、E.Y.E内部の2つの派閥は異なる方向へ動いています。指揮官のRimanahとMentorはそれぞれ思惑を持ち、物語は陰謀や変わりゆく忠誠関係を積み重ねていきます。その一方で、人間の恐怖を脅威へと変える異質な力も迫ってきます。

こうした設定が、任務に陰謀めいた、ときには宗教的ともいえる雰囲気をもたらします。人通りの多い市街地へ向かうこともあれば、要塞や洞窟、目的がすぐには分からない超現実的な構造物へ進むこともあります。登場人物は字幕付きの奇妙な言語を話し、重要な背景情報は会話や長いゲーム内テキストに散らばっています。すべての派閥や展開が、その場で分かりやすく説明されるわけではありません。断片から物語を組み立てるのが好きなフレンドなら、任務の合間にも話題が尽きないでしょう。筋道立った分かりやすい物語を求める場合は、意図的に分かりにくく感じるかもしれません。

キャンペーンは章で構成され、任務の合間にはE.Y.Eの寺院へ戻ります。寺院では登場人物と話し、装備やインプラントを購入し、研究を管理できます。各任務には中心となる目標がありますが、副次目標や別ルート、後の展開に影響する結果によって分岐することも。目標に失敗しても物語が必ず終わるわけではありません。後の任務が難しくなったり、展開が別の方向へ進んだりすることがあります。複数のルートやエンディングが用意されており、次のプレイで決断を見直したり、見逃したものを探したりする余地があります。

暗い工業地帯の通りを一人称視点で見ており、銃を遠くの人影に向けています。

固定クラスのないチーム

協力プレイでは、各プレイヤーが自分のキャラクターを持ち込みます。選択式の固定クラスはありません。経験値とスキルポイントでエージェントを育て、武器、防具、インプラント、超能力で選択肢を広げていきます。任務で得た経験値は共有され、キャラクターのスキル、装備、研究はモードをまたいで保持されます。キャンペーンの進行状況はソロとマルチプレイで別々に保存されます。通常の協力キャンペーンでは、最初に接続したプレイヤーが共有セーブの所有者となり、その人のキャンペーン状態がグループの進行に使われます。

装備は与えるダメージだけでなく、身のこなしにも影響します。軽装・中装・重装は防御力と速度の兼ね合いがあり、武器、弾倉、手榴弾、ガジェットはすべてインベントリの容量を使い、重量を増やします。重装備なら強力な防御と大型武器を持ち運べますが、移動は遅くなります。軽装なら素早く動けて、ほかの装備を入れる余裕も生まれます。負傷すると体の部位が損傷し、メンテナンスを行うまで移動や知覚に影響することがあります。作業中は無防備です。協力プレイではチームでResurectorsを共有します。使用するとスキルレベルが下がることがあります。すべて使い切ったあとに死亡すると致命的な負傷を受け、章の最初に戻されます。ただし、完了済みの目標は達成済みのままです。

武器は一般的なライフルやピストルから、刃物、爆発物、戦闘ドローン、風変わりな道具まで幅広く用意されています。9種類の超能力も別の選択肢を加えます。敵や環境に作用する能力がある一方、サイバネティック・インプラントは移動や知覚を変化させます。エネルギーは時間とともに回復し、関連スキルは能力の使いこなしに影響します。これらのシステムは通常の銃撃を置き換えるのではなく、並行して機能します。キャラクターはさまざまな方向に育てられますが、マッチメイキングが誰かをチームの衛生兵やハッカー役に割り当てることはありません。

ハッキングでは、ドア、砲塔、機械、一部の敵が干渉可能な対象になります。鍵を使うだけの操作ではなく、サイバネティック能力と防御の競り合いです。失敗すると反撃を受けたり、自分のシステムが侵害されたりすることがあります。成功すれば進路を開いたり、自動防衛装置を元の所有者に向けたりして戦闘を変えられる場合があります。最初は仕組みが分かりにくく、インターフェースもルールをほとんど説明してくれません。理解できれば、見える敵をすべて撃つ以外の選択肢が任務に加わります。

開けたマップと予測できない任務

E.Y.Eは狭い廊下よりも、広く入り組んだ空間を多く採用しています。目標までのルートが複数ある任務もあり、寄り道エリア、隠し通路、端末、任意のタスクがマップに散らばっています。敵の数や配置は変わることがあり、ホストは難易度や敵の行動を調整できます。探索しやすい穏やかな任務もあれば、敵と増援で画面が埋まるものも。同じ場所でも、目標の連鎖、巡回、グループの装備によって印象が変わります。

もう一つの協力モードでは、メインキャンペーンではなく、専用の目標ミッションをプレイします。施設の破壊、情報の回収、敵部隊の排除など、複数のタスクが一連の任務になることがあります。Streum OnのFAQによれば、約15種類のミッションがあり、異なる目標の連鎖に組み合わされます。こうしたセッションは8人以下にするよう推奨されています。キャンペーンはより小規模なグループ向けです。開発元は2人を推奨し、想定人数を2~4人と説明しています。また、4人を超えるとパフォーマンスやミッション設計に支障が出るとしています。技術上は最大32人でホストできますが、これはサーバーの上限であり、大人数向けに作られたキャンペーンという意味ではありません。

グループの人数を決めるうえで、この違いは重要です。合計2~4人のグループなら、キャンペーンでは環境を見て目標を追い、物語とのつながりを把握する余地があります。大規模な公開ロビーでは同じレベルが混雑した駆け足の展開になり、プレイヤーが分散して物語を見失いやすくなることがあります。別の目標ミッションはより多くの人数に対応しますが、キャンペーンを一緒に進めるのとはテンポも目的も異なります。対戦チームモードもありますが、協力ストーリーやミッションとは別のモードです。

独特な雰囲気

舞台は工業的なSFとオカルトのイメージを融合しています。装甲をまとった修道士、巨大建築、薄暗い街、奇妙な生物が登場し、サウンドトラックは不穏さと力強さを行き来します。ビジュアルは無骨で、ときにはぼやけて見えます。建築物は普通の街路を、より広大で危険な世界の一部に感じさせます。異星の脅威と敵対勢力が同じ場所に現れると、戦闘は整理されたアリーナの連続というより、すでに始まっている戦争の一場面のように見えます。

奇妙なディテールもゲームの個性です。深刻な派閥抗争の横に、風変わりなアイテム名、理解しにくい会話、一般的なSF装備というより禁じられた儀式のような超能力が並びます。この組み合わせにより、協力プレイには一般的な軍事シューターとは違う空気が生まれています。一方で、奇妙な場面が意図的な演出なのか、作りの荒さなのか判断しづらいことも。 その雰囲気と自由度には、ルールが見えにくいインターフェース、少ない説明、戦闘ごとに大きく変わる難易度が伴います。

敵に狙われていないときも、E.Y.Eには覚えることが多くあります。序盤から、さまざまな数値、インベントリのルール、ハッキング、精神的なトラウマ、インプラント、研究、任務システムが登場しますが、説明は限られています。マップは広く方向を見失いやすく、敵が再出現したり、拠点に押し寄せたりすることもあります。ホストは難易度設定でプレッシャーを調整できますが、メニューや物語が分かりやすくなるわけではありません。任務の失敗でステータスに損害が出ることもあるため、気軽なシューターのように毎回すべてがリセットされるわけではありません。

現行環境での協力プレイ

オンラインとLANの協力プレイはWindowsで利用できます。キャンペーンでは友人と同じ物語を進められ、別のミッションモードでは独立した目標の連鎖をプレイできます。画面分割やRemote Play Togetherでローカルプレイできる可能性はありますが、同じPCで遊ぶ設定を説明する開発元の手順はありません。ソファで遊ぶ予定なら、この機能を事前に確認してください。オンラインマルチプレイにはインターネット接続が必要です。ゲームはWindows向けで、現在のSteamクライアントはWindows 10以降を必要とします。クロスプレイは機能として案内されていません。

ゲーム内からホストするか、付属の専用サーバーソフトウェアを実行できます。自宅からインターネット対戦をホストする場合、ルーターでポート転送が必要になることがあり、プロバイダー側のキャリアグレードNATによって外部接続が完全にブロックされる可能性もあります。公開サーバーに参加する方法もありますが、開放されたロビーにはグループ外のプレイヤーがいることがあります。

キャンペーンのセーブデータには知っておきたい制約があります。ソロとマルチプレイではキャンペーン進行状況が別々に保存されますが、キャラクターのスキル、装備、研究は引き継げます。協力プレイでは、最初に接続したプレイヤーが共有セーブの所有者となり、その人のストーリー進行が記録されます。開発元によるとゲームは頻繁に、終了時にも保存しますが、再開地点は最後の出撃地点または章に紐づきます。任務中の好きな場所で手動保存することはできません。終了すると、その出撃の前にある寺院へ戻ることもあります。進行状況は引き継がれますが、あらゆる判断を巻き戻せる柔軟なチェックポイントはありません。

E.Y.E: Divine Cybermancyは、奇妙でシステムの多いキャンペーンを求め、分かりにくいメニュー、長いレベル、ばらつきのある戦闘にも付き合える友人向けです。想定されるキャンペーンの人数は少なめですが、別のミッションモードはより多くのプレイヤーに対応します。キャラクターの共有システムにより、各セッションの結果はその場の銃撃戦だけにとどまりません。ネットワークがうまくつながれば、一人称視点の戦闘、RPG的な成長、ハッキング、超能力、そしてなかなか全貌を明かさない陰謀が混ざり合います。丁寧な導入や手間のないホスト環境を求めるグループでは、こうした粗さもサイバネティック能力と同じくらいプレイに影響するでしょう。

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