Garry’s Modには仲間と一緒にクリアするキャンペーンはありませんが、オンラインのSandboxモードでは複数人で遊べます。同じマップや小道具、ツールを共有し、何かを組み立てたり、物理挙動を試したりできます。ゲームからセッションを導くミッションが与えられるわけではありません。乗り物を組み立てるのか、装置をテストするのか、それとも手持ちの小道具で奇妙な情景を作るのかは、グループ次第です。
協力キャンペーンではなく、自由なSandbox
SandboxはGarry’s Modの標準モードです。メニューから小道具やキャラクターなどをワールドに配置し、ツールでつないだり、動かしたり、調整したりできます。物理銃の光線で物体を持ち上げて配置し直し、別のツールでロープやヒンジ、固定ジョイントを使ってパーツを組み合わせます。複数の物体を使った共同プロジェクトを作り、その場ですぐに試せます。
ミッション型のキャンペーンとは遊び方が違います。決められた協力ミッションの連続も、共有の経験値バーも、グループ用にゲームが用意したエンディングもありません。「次は何をしよう?」という問いかけ自体が遊びの一部です。自分たちでアイデアを考えるのが好きなグループには向いていますが、明確な目的やマップ上の次の目印を期待していると戸惑うかもしれません。
Sandboxには固定目標がないため、グループのセッションは自由な建築、物理実験、独自シナリオを中心に進みます。Workshopのアドオンでマップやツールの選択肢が広がることもあります。このモードが用意するのは物体と手段であり、共通の勝利条件ではありません。
セッションの内容は、建築や物理挙動の実験、NPCや武器の配置、カメラやポーズのツールを使った場面作りへと移ることがあります。次の展開を指定するレベルはなく、マップと読み込んだコンテンツが各セッションを形作ります。
物理挙動は予想外の結果を生むことがあります。物体がずれたり倒れたりし、装置の動きは地形によっても変わります。これらはミッションスコアで判定される失敗ではなく、使われた物体や接続方法の結果が目に見えるものです。独自シナリオにグループが終点を設けることはできますが、Sandbox自体に組み込みの結末や共通の勝利条件はありません。
この自由さには、道しるべの少なさも伴います。Garry’s Modにはキャンペーンもタスク一覧も、セッションをまたいで成長するキャラクターもありません。自分たちでアイデアを選び、試すのが好きなら、いろいろな遊び方が見つかります。一方で、ゲームから協力目標を説明してほしい場合、ほとんど何もないマップを開いて何をすればいいのか迷うかもしれません。標準モードは自由なままです。もっと構造のあるセッションにするには、コミュニティ製マップやゲームモード、またはグループが考えた遊びが必要です。
Sandboxには標準的なキャラクター成長もありません。建築を完成させても共有スキルツリーは解放されず、乗り物がセッションごとに強化される恒久的な報酬になることもありません。変化をもたらすのはツールと読み込んだコンテンツです。新しいマップやアドオンで環境やルールが変わっても、スポーンさせて、動かして、試すという基本の流れは同じです。アンロック要素やレベル、段階的な目標のあるストーリーを求めるグループには、標準のSandboxはやや物足りないでしょう。そうした成長要素や協力プレイへの対応は、カスタムアドオンやモードごとに異なります。
コミュニティ製モードはルールを大きく変える
Garry’s Modはコミュニティ製のゲームモードを動かすプラットフォームでもあります。Trouble in Terrorist Townでは、サーバーがラウンド制の推理シューターになります。一部のプレイヤーは正体を隠したTraitors、残りは脅威を見抜きながら生き残ろうとするInnocentsです。Prop Huntでは一部のプレイヤーが小道具に化け、Hunterチームがマップ上の普通の小道具に紛れた相手を探します。どちらもチーム同士が競い合う、ルールの整ったマルチプレイです。コミュニティがGarry’s Mod向けに作った遊びの例ではありますが、標準Sandboxの協力プレイ拡張ではありません。
一緒に遊ぶつもりなら、モード選びが重要です。Sandboxは最も分かりやすい共同プレイの選択肢で、敵チームを前提とせず、同じ空間や物体を一緒に操作できます。別のモードでは秘密の役割やラウンド制のルールが加わり、片方の陣営がもう一方に対抗する目標を与えられることもあります。明確な協力目標を持つかどうか、協力プレイへの対応、人数上限や必要コンテンツは選ぶモードによって異なります。多くのコミュニティ製モードは対戦型です。Garry’s Modで一緒に遊べても、すべてのモードが協力型とは限りません。
オンラインまたはLANで一緒に遊べますが、キャンペーンのような固定パーティー人数はありません。サーバー所有者が参加枠を設定します。枠数を増やしても、すべてのマップやアドオン構成がその人数で快適に動くとは限りません。少人数のプライベートセッションでは、ホストの参加枠設定と、そのPCでのマップやコンテンツの動作が実質的な上限になります。
マルチプレイメニューからサーバーを探すことも、グループ用のサーバーを用意することもできます。専用サーバーなら、稼働するモードやマップ、参加枠、Workshopコレクションを所有者が細かく設定できます。その分、マップとアドオンを選び、全員が互換性のあるゲーム環境を用意する手間もあります。
アドオンは遊びの幅を広げ、準備も増やす
Steam Workshopには、コミュニティ製のマップやモデル、ツール、ゲームモードが多数あります。新しいマップで別の建築場所を用意したり、ツールのアドオンでパーツの接続方法や動きを変えたりできます。ゲームモードを入れれば、自由なルールがラウンドや役割、明確な目的に置き換わることもあります。同じスポーンメニューでも、読み込むコンテンツ次第で環境や遊び方が変わることが、繰り返し遊べる理由の一つです。
サーバーにWorkshopコレクションを指定し、起動時にその中のアドオンを読み込ませることができます。参加するクライアントは、サーバーが提供するコンテンツをあとからダウンロードできます。ただし、全員の構成が同じになることや、アドオン同士が確実に動作することまでは保証されません。大きなコレクションはダウンロードに時間がかかり、バージョン違いや不足した依存コンテンツによってエラーやモデルの欠落が起きることもあります。プライベートセッションを分かりやすく保つなら、面白そうなものを片端から入れるより、内容を絞ったコレクションのほうが管理しやすいでしょう。
Counter-Strike: SourceとHalf-Life 2エピソードのコンテンツの大半はGarry’s Modに含まれています。これらの素材を使うコミュニティ製マップのために、元のゲームを所有する必要はありません。ただし、マップ自体は別途ダウンロードが必要で、テクスチャやエラーモデルの不足が起きることもあります。他のアドオンに専用マップや依存コンテンツが必要な場合もあるため、コレクション外の追加マップや依存コンテンツを必要とするアドオンもあります。
Workshopは選択肢が多すぎると感じることもあります。目的の小道具やモードを探すのは一般的なゲームを起動するより手間がかかる場合があり、サーバーに参加する前にファイルのダウンロードが必要なこともあります。コミュニティコンテンツは単純なモデルから大規模なモード集まで幅広く、ロード時間やディスク容量、安定性は選んだ内容によって変わります。Windows版のゲームと専用サーバーには64ビット版があり、負荷の大きいサーバーや多数のアドオンを使う際に、32ビットプロセスのメモリー上限に達するリスクを減らせます。ただし、ダウンロード時間やディスク使用量、互換性の問題はなくなりません。Garry’s Modが用意するのはツールであり、アドオンの品質や保守状況は制作者によって異なります。カスタム環境の準備がその晩のグループには大変すぎるなら、標準Sandboxに戻ることもできます。
Sandboxセッションはどんな人に向いている?
Garry’s Modは、グループで遊び方を決めたい人に向いています。仲間と同じツールや物体を使うことで、協力プレイらしい瞬間が生まれます。接続した複数のパーツが一緒に動いて仕掛けが動作したり、組み方によって乗り物の挙動が変わったり、誰かが小道具を足すことでポーズの情景が変わったりします。物理挙動と幅広いコミュニティコンテンツにより、小さな実験から大規模な建築まで楽しめますが、セッションをまとめるゲーム内の計画機能や協力スコアはありません。
明確なラウンド、目標、勝利条件を持つかどうかは選ぶコミュニティ製モード次第で、協力プレイへの対応、人数、必要コンテンツもモードごとに異なります。よく知られたモードの多くは対戦型で、Workshopのページには標準Sandboxに含まれないコンテンツや設定が必要と書かれていることがあります。建築や実験そのものを楽しむ、気軽なオンラインの集合場所が欲しいグループには、標準モードが柔軟な共有空間になります。マップの読み込み後に次の行動を示す目標はありません。