レトロFPSの雰囲気をそのまま詰めたコメディ作品

Space Quest: 2099は、Quake 3エンジンのデザインに基づく戦闘と移動を備えた、スタイリッシュなSFファーストパーソンシューターです。実際に撮影されたライブアクションのカットシーン(FMV)が挟まり、くどい決め台詞やメーム的な笑いが散りばめられており、ラブクラフト的ではない90年代後半から2000年代初頭の低予算作のような雰囲気を意図的に再現しています。予算は40ポンドという設定で、遊んでいる途中でその手触りがはっきり伝わってきます。正統派の宇宙冒険を求める人向けではなく、バカバカしさごと楽しむための作品です。

友達と一緒にキャンペーンを進める

キャンペーンは協力対応で、仲間と組んでサンダーチャイルド号のクルーを操作し、銀河を股にかけた冒険を進めます。敵を倒しながら各エピソードをクリアしていく形で、進行中にもライブアクション映像と特殊効果が入ります。チームで分かれたり揃って突っ込んだりしながら、レーザーまみれの戦場を切り抜けていきます。ストーリーは馬鹿馬鹿しい方向に突き進むので、真面目に考察するより、口をついて出る決め台詞を笑い合うのがいちばんの楽しみ方です。

やりこみは撃ち合いの面も厚い

キャンペーンとは別に、対戦用のデスマッチモードが用意されており、仲間同士で撃ち合って互いを吹き飛ばすこともできます。移動と射撃のテンポが速いので、狭いアリーナで踏み込みすぎるとあっさり撃破される展開が続きます。地味に死にまくるやつ、無理やり敵陣に突っ込むやつ、といった役割が自然に生まれるため、パーティーで遊ぶと盛り上がります。ロボットやエイリアンが登場するカラフルなステージで、火力の張り合いと移動の精度が勝敗を分けます。

開始前に知っておきたいこと

まず、全体を通してパロディと風刺が基調になっている点です。演技が誇張され、セリフも計算ずくのチーズ臭さで統一されており、雰囲気に合わせるかどうかで受け取られ方が変わります。また、開発元のLever Studiosは数年前に手を止めていた個人的なプロジェクトを仕上げて公開したもので、プロの大型作品のような仕上がりを期待するとずれを感じます。音楽にはBlake RobinsonのSynthetic Orchestraのロイヤリティフリー楽曲が使われています。突き詰めて言えば、古いスタイルを懐かしむ人が、友達を誘って軽く撃ち合い、くだらない台詞に笑うためのゲームです。

スクリーンショット

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