戦線を数ではなく頭で押しつぶすRTS
Battle Realms: Zen Editionは、武術映画と東洋神話の世界を下敷きにしたファンタジーRTSのリマスター版です。プレイヤーに使えるユニット数は限られており、勝敗は兵数を揃えることより、相手の動きを読み、状況を組み立てる力で決まります。資源集め、建物の建設、兵士への訓練を担うのは農民で、彼らは常に「今なにをするか」を選ばされます。農民から兵士へ、さらに侍、砲兵、野盗、狂戦士など複数の訓練ルートを経て専門の戦士に成長する、いわゆるユニット錬金がこのゲームの核です。
戦闘は全ユニットに固有のアニメーションが用意されており、動きは滑らかです。一度戦線を離れて1分ほど休ませれば、部隊はほぼ回復して再び攻められます。撤退も立派な戦術で、生き残らせる判断がそのまま次の戦力になります。走るか歩くかでも選択が分かれ、走れば敵に気づかれやすい反面、素早く背後を取れ、歩けばスタミナを温存して必殺技に回せます。
味方と一緒に戦場を動かす
オンライン対戦とオンライン協力プレイに対応し、最大8人での大規模な戦闘を組めます。対戦マップは多数用意され、PVPスカーミッシュは細かくカスタマイズできます。友人と組むなら、農民の割り振りを分担し、誰が資源を稼ぎ、誰が兵士に転向させるかを決めておくと動きがスムーズです。
戦場そのものが味方になります。森は障害物ではなく、部隊が隠れられる地形で、素早く動くと鳥が飛び立ち、位置がバレます。高台を取ると射撃が強化され、火は建物を燃やし、雨は火を消して稲の成長を早め、雪は移動と稲の成長を遅らせます。野生の狼は落单した兵士を襲います。岩を落として敵を潰すなど、地形を武器にできる要素は味方と共有しておきたい情報です。
戦いの成績に応じてYinとYangポイントが加算され、破壊的な新武器や魔法を解放できます。各クランにはZen Mastersと呼ばれる英雄がおり、その力はYinやYangの状態に強く連動します。Battle Gearsはクランごとに獲得方法が異なるユニット能力で、戦場での役割を広げます。
始める前に知っておきたいこと
Zen EditionはEarly Accessで、開発は継続中です。新しいレンダリング、デュアルモニター対応、解像度の更新、オンラインマルチプレイ、品質改善や不具合修正が加えられています。本編に加えて、原作の前日譚にあたるWolfクラン中心の拡張Winter of the Wolfが含まれます。
キャンペーンは、追放されたSerpent王家の血筋Kenjiが、Serpent、Wolf、Lotusの思惑が絡み合う世界で自分の座を賭けて戦う物語です。20年以上前の作品だけに、UIや操作感は当時のRTSの流れを汲むため、最初は農民の割り振りと訓練ルートに慣れるところから始めると、対戦でも判断が早くなります。