豚肉生産者の決断を軸にした会話劇。Kansasの10月、朝は冷たく澄んでいる。マフィアに遺体を処理させる仕事を続けることに、もう耐えられない。古い友人であるヒットマンが助手を連れて新しい遺体を届けに来たその日に、あなたはやめると伝える。友人は引き止めようとする。辞めるなんてことはないと知っているからだ。あなたが間違いを犯していると説得を試みる。その日を一緒に過ごしながら、作業をこなし、アメリカ中西部の細部まで作り込まれた農場の隅々を歩き回る。相手は、説得に失敗すればあなたを殺さざるを得ない男。返答の選び方で、これからの人生が決まっていく。
会話がすべてを動かす
このゲームは一人で進める物語重視の作品で、画面は一人称視点。基本的な進め方は歩くこと、周囲を見ること、そして話すこと。選んだ言葉が相手の反応を変え、その日の流れと結末を左右する。派手な戦闘やアクションはなく、緊張は会話の間合いと沈黙から生まれる。短い時間で一気に楽しめる作りだが、暗い題材を扱うため、内容は重い。
一緒に楽しむ方法
Steamの機能でRemote Play Togetherに対応している。これを使えば、友人のところにゲームを持っていなくても、一緒に画面を見ながら遊べる。会話の選択肢を相談しながら進める形が合いそうだ。ただし、ゲーム自体はシングルプレイ向けに設計されていて、複数人で別々のキャラを操作するような仕組みではない。遊ぶのは一人、見ている・助言する人が周りにいる、という関係で楽しむ。
始める前に知っておきたいこと
舞台は10月のKansas。冷えた朝、豚の世話、農場の仕事といった日常の手触りが、そのまま物語の土台になっている。ヒットマンとその助手、そして豚肉生産者の三人の間に流れる時間そのものがゲームの内容だ。遺体を豚に食べさせるという設定や、殺しを巡る話題が中心に来るため、流血や犯罪を扱う重い雰囲気を好まない人には合わない。選択が結末に影響する作りなので、一度で終わらせず、別の返答を試して結末を変えるのも楽しめる。Adiosは「さよなら」の意味だ。